NPO法人富士見市民大学



                            


第45期(令和4年度)事業計画

令和4年4月1日〜令和5年3月31日


T T 2022年度・事業作成の基本方針

「生涯学習理念」がわが国ではじめて明文化されたのは、平成18年(2006)施行の「教育基本法」の3条においてである。

  国民一人一人が、自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる機会に

あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かす事のできる社会が実現されなくてはならない

この基本法の理念にもとづき、富士見市では、第2次「富士見市生涯学習基本計画」(平成23年度から令和2年度)を策定した。 令和2年に評価・検討が行なわれ、令和3年4月「第3次生涯学習推進基本計画(令和3年度〜令和7年度)として発表された。 異なるところは、急速な社会変化に考慮し、推進期間を10年から5年に変更しているが、基本的には第2次計画と変わらない。 市民大学の運営方針に及ぶものではない。 市民大学にとって大切なのは、事業(講座・講演会・イベント)の質的向上であると考える。

本議案の事業計画(U1〜6V・W)はこの認識のもとに作成している。

まず第3次「富士見市生涯学習推進基本計画」には、「基本的な考え方」「基本理念」「基本目標」として、次の文言が謳われている。

[基本的な考え方(再掲)]

  1.事業の基本は市民一人一人の自由で自発的な「学ぶ意欲」にあるということ
  2.「学ぶ意欲」をさらに育て、市民の主体的な学習活動を支援することが行政の体積な責務であること
  3.市民や関係団体や企業などと行政の協働により「学びやすい環境づくり」をすすめること
  4.地域の課題を解決することを通した、まちづくりに向けた支援であること
  5.市民一人ひとりの課題・目的を追求する力を高めていくことにつなげられるような事業であること

[基本理念(再掲)]

 市民一人ひとりが、安心して生活し、行政との協働のもとで、いつでも、どこでも、いつまでも 、自発的に学習を進め、そのことを通して、すべての市民が互いを尊重し、心豊かに暮らせるまちづくりの実現をめざす。

[基本目標]

  1.生涯にわたって自由な学習ができるまち
  2.暮らしと時代にねざす学習ができるまち
  3.生涯学習支援体制(情報、施設、推進体制)が充実したまち
  

本年、富士見市は市制施行50周年を迎える。「富士見市民大学」では45期に当たるが 、これは、過去45年間途絶えることなく(足掛け3年にわたるコロナ禍においても)市民の要求にこたえて 、生涯教育・社会教育が行われてきたということである。市民大学関係者の努力はさりながら、 まず賞賛すべきは市民の学習意欲の高さであろう。

つぎに留意しておきたいのは、富士見市の老年(65歳以上)人口比率(26.1%)である。 さらに、いわゆる「団塊の世代」(昭和23年〜24年に生まれた世代)が本年から順次に後期高齢者に組み込まれることだ。 この世代の高校進学率は64%、大学進学率もまだ17%と高いものではないが、競争社会のなかを慌ただしく駆け抜けてきた世代だけに、 「学問」「教養」への憧憬、「学び直し」の願望がつよいといわれている。

今日、人生100歳といわれる長寿の時代である。さりながら、高齢者にとって、 学びの喜びを欠いた日常は不毛の砂漠に捨ておかれるようなものだろう。 それだけに、生涯学習・社会教育の推進者(自治体ひいては協働体制にある市民大学)には、 ますます「責務」が重くのしかかってくることを認識しておかなくてはならないだろう。

富士見市は今日すでに11万都市(自治体)である。市民のニーズはじつに多様である。

生涯学習課の編集する『富士見市生涯学習ガイド令和3年度』には、各公民館及び施設 、博物館・図書館が主催する事業講座が網羅されている。スポーツ活動から任意団体のサークル活動を含めると 、ゆうに400件を超える事業があがっている。

富士見市民大学は、市民のこうした多様な活動を視野におき、自らのレゾンレートル(存在意義)を自覚しながら 、市民の生涯学習プランを創出していかなくてはならない。

しかしながら、市民の多彩なニーズに対応することは困難であるが、「第3次生涯学習基本計画」に掲載された調査結果によると、 市民の学習ニーズが大きいのは「文化・芸術・教養・趣味に関すること」の領域にあることがわかる。生涯学習の事業化を進めるには 、さらに焦点を絞って5項目の基準を設け、主としてアカデミック(学問的・知的)な学びの側面から支援できる事業を創出していきたい。

1.自発的に学ぶ意欲をもつ健全な市民を前提に、講座テーマを設定する。

2.原則として4年制大学の教養家庭レベルの講義内容を維持する。

3.「来てよかった・視野が広がった」授業を創出する。

4.さらに継続学習が啓発されるような授業内容であること。

5.講座運営では、参加者相互のコミュニケーション促進に配慮する。


 U 補助金に基づく講座の開設

   1.教養コース
     

      (1)文学講座 「与謝蕪村の世界―俳句・俳体詩・俳文を読む」

      (2)文章実作教室 「エッセイを書いてみよう」
      (3)国際社会学講座 「文化人類学の視角から多文化共生社会を考える」
      (4)社会保障学講座 「社会保障の過去と未来を考える

   2 市民学(特別)コース
      (5)富士見の歴史講座 「富士見市の考古学最前線」
      (6)行政と市民生活講座 「富士見市のまちづくりの現状と展望」
      (7)ふじみ自然塾    「無肥料自然栽培を体験しおいしい野菜を味わう」
      (8)親子で自然観察 「身近な湧き水、生き物を調べてみよう」

   3 学びのネットワーク
      (9)市民サロン塾 「市民講師によるサロン塾」

   4 公開講座・公開講演
       @6月開講式基調講演 「蕪村と近代俳句―ある疑問を解く」
                          谷地快一氏(東洋大学名誉教授)
       A10月公開講演 「鎌倉殿に消された東上線沿線の武士団」
                          宮瀧交二氏(大東文化大学教授)
       B12月公開講演  「障害者と共に生きる地域づくり」
                          佐藤陽氏(十文字女子学園教授)
       C2023年2月公開講演  「新型コロナウイルス感染症との闘いの現場から」
                          鹿野晃氏(ふじみの救急病院院長)
  

   5 講座運営関連業務
       ○「富士見市民大学だより」の発行 (年度内3回)
       ○「第44期富士見市民大学まとめ集」(年刊誌)の発行

   6 街づくり推進事業 
       ○鶴瀬公民館祭り・文化祭等イベントへの参加 
       ○第15回「企画懇談会」の実施
       ○市民大学理事の高齢化にともない体力を要する作業(コスモスの会・谷津の公園保全活動)への参加を控え、
     本来業務(講座講演会の企画・運営)に努力を傾注したい。ただし理事個人の参加は任意である。

U NPO法人富士見市民大学の自主事業
      (1) ホームページ管理
      (2)SNS(Social Networking Service)等により活動情報を発信する 

W 地域還元活動 
  ○「ボランティア養成講座」「まちづくりを考える講座」「地球温暖化を防ぐ富士見市民のSDGs」などの講座・講演会を

とおして、富士見市民の環境保全意識、まちづくりの精神の育成につとめたい。